前回の、入院2週間前・検査編はコチラ
今回は手術前日・入院編です。
この日はひたすら部屋で先生たちを待ち、色々なお医者さんの説明を聞く1日で、
看護師さんから「いろいろな先生が説明に来るので、1日部屋にいてください」と言われました。
検査はCTのみです。
1日の流れ
時系列でまとめると、ざっとこんな感じです。
10:00 入院受付手続き
10:30 部屋の担当看護師さんから設備などの説明
11:00~16:00 各担当のお医者さんが続々と部屋に来て、手術の説明
16:00 口腔外科の診察と面談
17:00 検査(CT・血圧・採血)
18:00 最後の晩餐(夕食)
19:00 シャワー
20:00 就寝
※21:00から明日の手術までは、禁飲食
次に、1つ1つを説明します。
入院の手続き
メモ
① 書類提出
・2週間前の健診時にもらった必要書類を提出(“手術の事前説明書”“入院申込書”など)
② 施設の説明
・病院のルールや病室の使い方、面会時間などの確認
・担当看護師さんとフロアを回り、お風呂やラウンジなどを教えてもらう
(入浴時間は30分、シャンプーリンスは各自で持参など)
③ 必要なものを購入
・TV、冷蔵庫用の1000円のICカード(チャージ500円、清算時に返還される)
・自分の昼食(売店)
まさかの、お湯の提供がない!!レンジもない!!
(※ポットへの異物混入などの観点から、いっさい提供はしていないそうです)
持ってきたティーパックやフリーズドライの味噌汁はムダに…。
暖かい汁物はいっさい飲めないことに大ショック!!
緑茶(温)飲めないとか、拷問…!!
*病院に泊まる時に必要なもの、持ってきても意味がなかったものなどこちらにまとめました。
先に知っておきたかったです…。
麻酔科医の先生からの説明
メモ
全身麻酔を【注射 or 酸素マスクでの吸入】、どちらでやるか確認される
注射が大嫌いなほっちは、迷わずマスクを選択。
「マスクの場合は、しっかり深呼吸しないと麻酔の薬を吸い込めないので協力してね」と言われ、
とにかく注射をさけたいほっちは強くうなづく。
マスクの場合は注射とちがって、5分くらいかけて穏やかに効いていき、麻酔が抜け切るまでに2時間以上かかるとのこと。
(注射の場合は麻酔が覚める薬を投与するため、短時間で覚める)
身体への負担も少ないので、親として改めてマスクを希望。
メモ
全身麻酔は後遺症などを聞くことがあり、こわいと相談する
「日本では全身麻酔による後遺症は、約10万人に1人ほどで、それも直接の原因でない場合がほとんど。
ニュースとかネットで怖がる人が多いけど、実際は全身麻酔の死亡率はとても低くて、飛行機に乗るよりずっと安全!(笑)」
ほっち少し安心した様子。
メモ
最後に“全身麻酔同意書”に署名する
執刀医の先生からの説明
執刀してくれる先生と助手の医師の方からの説明でした。
メモ
手術に付き添うかどうかの確認をされる
手術に保護者が付き添うかどうかの確認でしたが、もちろん希望しました。
ほっちが眠る瞬間まで側にいられるし、麻酔が覚めるときも声かけができる。
意識があるときはずっと一緒にいられて1人にしないで済むので、とてもありがたい配慮でした。
(ちなみに、手術のときは親子ともに術着に着替えます)
そして、助手の医師の方が、手術で使う器具を1つ1つ説明をしてくれて、ほっちや私の不安を取り除いてくれました。
他にも雑談も交えて「ほっちちゃんの好きな音楽を手術中にかけようか。何が好き?」と聞いてくれたので、
考え込みつつも「星野源か嵐」と自分で答えていました。
お医者さんに会い、説明を一緒に受けるたびに不安そうなほっちでしたが、初めてここで笑いました。
親として、心遣いがありがたかったです。
そんな、「星野源」が流れている緊迫の(?)手術当日の様子はこちらからどうぞ。
先生方が、
「麻酔科医で1番うまい部長さんがやってくれるから、絶対大丈夫!!あんしんしてね!」
「寝てる間に終わっちゃうから、あっという間でビックリするよ。ダイジョブダイジョブ!」
と明るく言ってくれて、親子で救われた思いでした。
お医者さんてすごいなぁと感動。
メモ
最後に“手術の事前説明書”に署名
薬剤師さんからの説明
メモ
アレルギーの有無を確認
今までの病歴や薬による発疹、腹痛、頭痛などがなかったかを確認。
ほっちには花粉症があることを伝えました。
口腔外科の先生の診察
病室から外来に移動して診察を受け、手術の具体的な説明を受けました。
手術の流れ
① 抜けない乳歯2本を抜き、その後歯ぐきを切開する
② 歯ぐきに埋まっている過剰歯3本を抜く
③ 最後に縫合して終了
計5本の抜歯になります…。
そして、「歯のねっこが1番長い犬歯(乳歯)も一緒に抜くので、ちょっと奥まで切開します」と先生。
かなり深くまで切ることになりそうで、親子で顔面蒼白…!
いいいいい、痛そうーーーー!!!!!!
また、気になる手術時間や術後のことは以下の通りです。
メモ
① 手術時間は1~2時間
② 抜糸は術後の経過が順調ならば、1週間後が目安
最後に先生から「過剰歯は年に2件くらいあるのでそこまで珍しくないけど、3本はめったにないですよ」と言われました。
なんてこった。
あと、ぶどうジュースや牛乳、つぶつぶのジュースなどは胃に残りやすいので、術後まで飲んではいけないとのことでした!
ちなみに、全身麻酔や手術をしてまで過剰歯を抜くには理由があります。
過剰歯を抜く理由
① 過剰歯の周囲にある歯の成長が遅くなる
・過剰歯にカルシウムが吸収されるのが原因
・歯の生え方が左右非対称になる
② 歯並びの悪化
・過剰歯があるために周囲の永久歯の生え方がずれてしまう
一言でいえば“永久歯の成長に悪影響がある場合は抜く”ですね。
3つの検査
手術前、最後の検査でした。
メモ
① CT
② 血圧
③ 採血
ほっちは採血で「この間(2週間前検査)やったばっかりなのになんでぇ~!」と大泣き。
ほかの検査は「ちょっとおもしろかった」とのことでした。
最後の晩餐~シャワー~就寝
「手術後は思うように食べられないから、今夜は好きなもの食べてね!」と麻酔科医の先生が言ってくれたので、
病院内のレストランで最後の晩餐をしました。(この後は禁飲食)
ほっちは“しょうゆラーメン・バナナジュース・バニラアイス”を注文し、母子2人の時間がとても嬉しそう。
でも、「たろすけがいないと静かだね…」とちょっとさびしそう。
そして、術後である明日はシャワーができないので、ほっちの頭を念入りに洗髪しました。
私もシャワーしたかったけど、シャワーをつかえる時間は30分のみ!
次の人も待っていたし、着替えも含めて30分なので、時間的に無理と判断して、断念。
いよいよ、明日は初めての手術。
初めての環境や静かな病室にほっちも不安になって・・・、
というのを少しでもなくすために、実は数日前から秘密兵器を投入していました!
【たまごっちみーつ】です。
ほっちが以前からほしがっていたのですが、この機会に購入。
ほっちはまんまとたまごっちに夢中で、終始たまごっちの話題でした(笑)
ありがとう、たまごっち…!!!
しかし、就寝方法に問題発生。
そろそろ寝る時間だなと思っていると、看護師さんが「付き添いの方用に、簡易ベッドをだしますか?」と聞いてくれたのですが…。
ほっちが…。
ほっちの強い希望で、簡易ベッドなしでお願いしました(秒殺)
腰痛確定ですが、がんばります。
明日は朝から手術なので、早めに20:00に就寝。
1つのベッドで手をつないで寝ました。(せまい・いたい・かたい)
緊張と環境の変化の両方で、ほっちは珍しく寝つきが悪い様子でした。
こもりうたを歌って入眠。
いよいよ、
明日の朝1番、8:30からの手術を待つばかりです。
(手術前夜から絶食なので、朝一番の手術にしてくれました)
子どもの不安をやわらげるために
病院で“手術や入院”といったことを初めて聞いてから、怖がっていたほっち。
先生方の説明を聞いていくうちに、“手術するんだ”という実感がわき、不安はさらに高まっていました。
そんなわが子のためにできることを、自分なりに考えてみました。
大切なこと
① 楽しく遊べるものを用意する
② 子どもが心配しないように保護者が“ドーン”とかまえる
今回の入院や手術のために、ほっち用に準備したものがあります。
1つは先ほども触れましたが、“たまごっちみーつ”です。
たまごっちのおかげで、
説明を聞いて不安になりしょんぼり→たまごっちの進化やお世話で機嫌MAX!!
ほっちの気がうまくそれて、不安に思う時間が少なくてすみました。
たまごっちのかわいいキャラクターたちにはだいぶ救われました。
もう1つは“ぬり絵”です。
ただ子どもがぬるタイプのものではなく、さがし絵の要素もあるもので、飽きにくかったです。
母子2人で一緒にぬり絵を楽しみ、いいコミュニケーション&ひまつぶしになりました。
そしてなにより肝心なのは、親の態度だと感じました。
大好きなお母さんまでがオロオロ、ドキドキしていたら、子どもはもっともっと不安になってしまう。
『一番不安なのは、手術を受けるほっち』
だから私の不安は外に出さず、“どっしり”とした態度を子どもに見せようと努めた入院生活でした。
私は元々小心者なので、コレがとても難しかったです…。
(全身麻酔のリスク説明とか不安になっちゃって・涙)
もちろん、どんなことをしたって手術への不安はゼロにはならないけれど、
その不安が少しでも減ればいいなと考えた結果ですが…。
もうたまごっちに関しては“こうかはばつぐんだ!”状態だったので、
神器と崇め奉りたいと思います。
*ちなみに、今回持参したぬり絵
さがし絵+ぬり絵なので、色々話しながら楽しくぬれる点がよかったです。
続きの【手術当日編】はコチラ!
長々お付き合いくださり、ありがとうございました。